大久野島(うさぎの島)に行ってみた

おこげ
おこげ

たくさんの野生のうさぎと触れ合えることで有名な、世界的にも珍しいうさぎの島として知られている大久野島に行ってみましたのでご紹介します!

大久野島(うさぎの島)とは

大久野島(うさぎの島)は、広島県竹原市の瀬戸内海に浮かぶ1周約3.3kmの小島で、「うさぎの島」、「毒ガスの島」として知られています。
1929年から1945年まで旧日本軍の毒ガス兵器の製造工場として機能していた重要な拠点でした。
当時は毒ガス製造の実体を隠すために、地図から消された島となっていました。
島内には当時の毒ガス貯蔵庫や発電所等、うさぎの島という可愛いネーミングからは、かけ離れた廃墟を所々に確認することができ見ることができます。
島のほとんど全域が環境省所有の国有地であり、民家はありません。
人懐っこい野生のうさぎが400匹以上生息しており、東洋のエーゲ海と言われる美しい景観と貴重な戦争遺跡が残されていることから人気の観光地となっています。

休暇村大久野島のご予約はこちら

うさぎの島に上陸

上陸したら左手にフェリー待合所とお手洗いがあります。
休暇村までのバス乗り場もこちらです。
バスには、よほど疲れていない限り乗らず、島の空気を感じながらうさぎたちと触れ合いながら歩いて行かれるのをおすすめします。

可愛いうさぎたちがお出迎えです。

うさぎの餌は島内に販売していませんので事前に仕入れておきましょう。

うさぎの耳の集音器

波の音、風の音、鳥のさえずり、船の汽笛などを聞くことができ、写真映えスポットとして人気。

幹部用防空壕跡

幹部用の防空壕跡が残されておりました。

一般従業員の避難壕は地面に1mくらいの穴を掘り、上に草木を被せただけの簡単なもので「たこつぼ」といわれていたそうです。
一方、幹部用防空壕の中は高さ約2m、幅約2m、長さ約5mの広さで半地下式のかまぼこ型になっているそうです。
軍幹部の避難壕は、コンクリートは分厚く、一般の従業員に比べて軍幹部がいかに優遇されていたかがわかります。

ビジターセンター

ビジターセンターでは、大久野島の自然や島に生息する生き物の紹介や島の歴史について知ることができます。
開館時間 : 9:00~16:00
入館料 : 無料
休館日 : 毎週水曜日(1~2月は水・木曜日)、年末年始

右上図は「音楽の樹」で、ハンドルを回して人力発電にチャレンジすることができます。
ハンドルを回し続けると、モーターが動き、ボールを上まで運び、転がってくるときに音楽を奏でます。

毒ガス資料館

毒ガスを製造していた当時の貴重な毒ガスに関する資料を展示しています。
開館時間 : 9:00~16:00
入館料 : 19歳以上150円(120円) ※()は20名以上の団体料金
    19歳未満は無料
休館日 : 年末年始

毒ガス資料館の目の前に可愛いうさぎたちがいました。
子うさぎがとても可愛かったです。

休暇村

休暇村は島唯一のホテルで、1961年創業の老舗の宿泊施設です。

軽食を食べるところやお土産屋さんもあります。
ここに来たら「うさぎのはなくソフトクリーム」はぜひ食べてみてください。

南部照明所跡

休暇村から南部照明所跡に向かいたいと思います。
休暇村を出たら右上図の撮影位置まで真っすぐ進みます。

階段がありますので上って道なりに進みます。
歩いていきますと所々に蜘蛛や蜘蛛の巣が頭上にありますので、くれぐれもお気を付けください。

途中にきれいな写真映えスポットがいくつかあります。
案内看板がありますので、それに従って歩みを進めていきます。

きれいな景色を望みながらしばらく歩いていくと南部照明所跡(右上図)にたどり着きます。
明治の大日本帝国陸軍の要塞時代に探照灯(サーチライト)が配置されており、夜間の敵艦探知行う施設だったそうです。
今は何もない感じに草木に覆われてしまってますが、何年か前は下に降りられ廃墟を見ることができたそうです。

夕日の丘

南部照明所跡に行きましたら夕日の丘にも行ってみましょう。
案内看板の通りに歩いていくと・・・

とてもきれいな景色が広がる場所に着きます。
ここが夕日の丘です。
夕日が沈むときに来るととてもきれいだと思います。
夕日を見に来られる際は、帰り道が真っ暗になってしまうかもしれませんので懐中電灯持参が良いかもしれません。

灯台

南部照明所跡→夕日の丘ときたら、続いては最南端の灯台に行きます。
灯台へは立ち入り禁止になっていました。
灯台には光り方や色が決められており、それを「灯質」と言うそうです。
大久野島の灯台は、白い光3秒、消灯3秒を繰り返す等明暗白光(とうめいあんはくこう)という灯質だそうです。

海水浴場

灯台のところから上図の階段を下りてくると砂浜ビーチにたどり着きます。

海はとてもきれいで夏季は海水浴場として賑わうようです。

先ほど紹介しましたうさぎの耳の集音器を通り過ぎて海沿いをそのまま歩いてきてもビーチにたどり着きます。

大久野島神社

海水浴場から海沿いを歩いていくと、左手に大久野島神社があります。

近くまで寄ってみると神社は・・・崩れていました。
崩れていましたが、何かパワースポット感を感じる雰囲気ありです。

展望台

展望台へは休暇村からですと、赤ラインの道か青ラインの道で行くことができます。
青ラインは舗装された歩きやすい道ですが、赤ラインは少し険しい道になります。
今回は赤ラインを通って行きました。

休暇村を出て右手を海沿いに北に進むと運動場があります。
運動場内に階段がありますので上って行きます。

道は上図のような感じで、日々運動していない方にとっては少し疲れるかもしれません。
蜘蛛や蜘蛛の巣がありますので、頭上には気を付けてください。

この道のおすすめはとてもきれいな景色を所々で眺めることができる点にあります。

ベンチがありましたので途中休憩はこちらでできます。
最高の景色が広がっています。

勾配のある坂道を抜けたら展望台に到着ではなく、さらに上がありますのでもう少しです。

展望台に到着です!
この展望台からの眺めは絶景ですのでうさぎの島を訪れたら必ず来たほうが良い場所です。
個人的には来る途中の景色もかなりおすすめです。

展望台の主みたいなうさぎがいました。

中部砲台跡

展望台を下りて舗装された道を進むとお手洗いがありますが、こちらは使用できませんでした。
中部砲台跡は矢印の先にあります。
このあたりにはうさぎが数匹います。

道が左右に分かれるのですが、左側は上図のような開けた場所に行けます。
その奥は高さ226mの日本一高い送電鉄塔があるぐらいでした。

右側の道を行くと中部砲台跡に行けます。
とても雰囲気のある場所で写真映えスポットです。うさぎもいました。

中に入れそうな出入口がありましたが勇気が出せず入れませんでした(笑)。

南部砲台跡

展望台と中部砲台跡から南部砲台跡へ行ってみました。
青ラインの舗装された道を下りて向かいます。

道なりに歩いていきますと右上図のように案内看板がありますので、そのまま真っすぐ進みます。

南部砲台跡に到着です!
うさぎも1匹確認できました。

周回路を通ると右上図のようにベンチがありますので休憩ができます。

長浦毒ガス貯蔵庫跡

休暇村を出て右手の海沿いを北に進むと長浦毒ガス貯蔵庫跡があります。

島内最大の貯蔵タンク跡とコンクリートの台座が残っています。
約100トン入るタンクが6基設置されていたそうです。
戦後処理でGHQが消毒の為、火炎放射器で毒素の焼却作業を実施。
コンクリートの内側が黒く焼け焦げているのは、その時の焼却跡だそうです。

北部砲台跡

北部砲台跡へは、休暇村から徒歩約15分~20分で到着できます。

こちらには地下兵舎跡があります。

トンネルの先には24cm加農(カノン)砲跡があります。

コンクリート道路を進みますと、迫力のあるカーブが見えてきます。

こちらには12cm速射加農(カノン)砲が4門設置されていたそうです。
砲側庫跡には出入りできそうでしたが、とても迫力があり、踏み込む勇気が出せず中には入れませんでした(笑)。
夕日を浴びた北部砲台跡はとても美しいです。

発電所跡

フェリー乗り場から近い位置に発電所跡はあります。

1929年~1945年にかけて毒ガスを製造するための電力を供給していた発電所跡です。
老朽化のため今は建物内に立ち入ることはできませんが、数十年前には中に入って写真を撮ったりすることができたそうです。
うさぎも何匹かおりました。

朝鮮戦争時は米軍の弾薬庫として使用されていたそうです。
トンネルから望む発電所跡も良いですね。

お手洗い

使用できるお手洗いは5か所ありました。
展望台付近のお手洗いは使用できませんでした。(2022年10月)

さいごに

おこげ
おこげ

島内には補助犬以外の犬、猫、うさぎなどのペットの持ち込みは禁止されています。
食べ残されたうさぎの餌がゴミになっていて問題になっています。
ゴミは必ず持ち帰り、うさぎが食べ残した餌は回収して持ち帰りましょう。

島内にはイノシシが出没するので気をつけましょう。

場所によっては虫が多いため、虫除けスプレーがあると良いかもしれません。


うさぎは島の北側、東側にはそんなにおらず、
休暇村前の広場や毒ガス資料館付近やキャンプ場付近、西側の運動場付近には比較的多くのうさぎが生息していました。


うさぎたちが自由にのびのびと暮らす大久野島。
リゾート地でありながら、たくさんのうさぎ達と触れ合え、残された戦争遺跡を見て歴史の勉強もできる、日本ではとても珍しい観光地です。

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